古銭洗浄にコインクリーナーは有用?綺麗にしない方が良いって嘘?
ほとんどの古銭は汚れやキズ・錆が付いています。そのキズや汚れ・錆が無ければ古銭の価値が上がるのも事実です。
日本貨幣商協同組合が発行している「日本貨幣カタログ」の価格にも、「完未」・「未使用」・「美品」・「並品」と記載があり、その古銭の状態が取引価格に影響することを意味しています。
だからと言って古銭洗浄して綺麗にすることが良いかというとそれもよくはありません。それにはいくつかの理由があります。
そこで今回は古銭洗浄にコインクリーナーが有用か、また古銭洗浄の嘘と本当についてご紹介を致します。
綺麗にしない方が良いって嘘?
「綺麗にしない方が良い」というのは本当のことです。
私も古銭洗浄はオススメしていません。
それには理由があります。
それは、古銭を洗浄することでキズを付けたり、摩耗をさせたり、場合によっては変色をさせてしまうからです。最悪は損傷ということにもなりかねません。だから古銭洗浄はしない方が良いんです。
もし、破損になってしまったらその価値はゼロになるかも知れません。
数百万円もする古和同開珎には銅製のものがあり錆て破損しやすくなっているものもあります。そこに力が加わったりするとポキっというこになりかねないんです(^^;
だから貴重な古銭を無理に洗浄することはないんです。
それに、古銭収集家には錆や汚れを好んで歴史を感じている方も少なくないんです。
オススメは、そのまま古銭買取業者のところに行って査定をしてもらうことです。汚れがひどいときはその業者が持っているクリーナで洗浄をしてくれる場合もあります。まずはその状態でどのぐらいの価値があるかを知ることが大切です。
素材によって違う洗浄方法
古銭には金をはじめ、銀・銅・ニッケル・錫など様々な種類の素材があります。その素材ごとに洗浄方法が違ってきますので洗浄方法をご紹介致します。
金貨は柔らかい素材なので乾いた布で軽く拭く程度がオススメです。金は変色することもありますのでコインケース・コインアルバムを利用して大切に保管しましょう。
また、銀貨は黒くなっていきますが市販のクリーナーやクロスで磨くと汚れが落ちます。銀製のアクセサリーや楽器に使うようなクリームを使用してもかまいません。
銅貨は、緑青(ろくしょう)と言って緑っぽい錆びが古銭の表面に付きます。この錆を落とすには重曹、またはお酢と塩が一般的です。ニッケル貨には漂白剤をつかったり、錫貨は重曹とアルミ箔を利用して汚れを落とすことができます。
いずれにしても、こすったりすることは厳禁です。漂白剤も変色をまねくこともありますのでオススメはできません。
コインクリーナーは有用!?
コインクリーナーとはコイン専用のクリーナーです。これは日本貨幣商協同組合加盟店が販売しているクリーナーなので古銭に使用できます。
ただし、銀貨だけにしか使用することができません。白銅貨、黄銅貨、銅貨、ニッケル貨には効果がありません、
銀の古銭なら洗浄することができますので、もしどうしても洗浄したい方は使ってみてはいかがでしょうか。アマゾンで販売されています。